小沢征爾音楽塾

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オペラ・プロジェクトX「ヘンゼルとグレーテル」 キャストプロフィール

バーバラ・ボニー
Photo by Johannes Ifkovits

グレーテル:バーバラ・ボニー(ソプラノ)

最高のリサイタルおよびコンサートを聴かせるアーティストとして、また、モーツァルトおよびリヒャルト・シュトラウス作品の優れた歌い手の一人として広く知られるバーバラ・ボニー。特にシュトラウス《ばらの騎士》のゾフィーは、あたり役として記憶に留められる。輝かしい美声と周囲を魅了する温かい人柄、バロックから20世紀音楽まで幅広いレパートリーを見事に歌いこなす柔軟な歌唱力が高く評価される。世界最高峰のオーケストラや指揮者と共演し、デッカ、ドイツ・グラモフォン、EMI、テルデックで100枚以上のアルバムを録音。

世界の一流歌劇場およびコンサート・ホールで歌い、バッハ、ハイドン、モーツァルト、シューベルトの宗教音楽も含め、幅広いディスコグラフィを誇る。

BBCカーディフ国際声楽コンクールで声楽専門家として意見を述べ、ドキュメンタリー番組にも出演するほか、若手・アマチュア歌手向けにマスタークラスを開講し、その様子がBBCテレビやアメリカでも放送されている。

母校であるニューハンプシャー大学をはじめ、ボードン大学(アメリカ・メイン州)、イギリス王立音楽院(ロンドン)などから五つの名誉博士号を贈られており、権威あるスウェーデン王立音楽アカデミーの委員、ザルツブルク・モーツァルテウムの名誉市民である。2009年9月には、ブルックナーハウス(オーストリア・リンツ)からも名誉博士号を贈られる予定。

現在、教授としてモーツァルテウム音楽大学で教鞭を執るほか、イギリス王立音楽院でも客員教授として後進の指導にあたる。キャリア開拓を目指す若手歌手のための養成コースや奨学金を提供するために、このほど会社と財団を設立。また、ザルツブルクおよびロンドンで、アマチュア歌手向けマスタークラスを開講し、技術指導・支援などを行う「アマチュア・アカデミー」の創設に携わっている。


アンゲリカ・キルヒシュラーガー

ヘンゼル:アンゲリカ・キルヒシュラーガー(メゾ・ソプラノ)

世界の舞台で活躍するオーストリア出身のメゾ・ソプラノ、アンゲリカ・キルヒシュラーガーは、いま最も人気のある歌手の一人として、ヨーロッパ、北米、東アジアなどで、リサイタルやオペラの舞台に立っている。リヒャルト・シュトラウスおよびモーツァルト作品の優れた解釈で知られ、モーツァルトでは《フィガロの結婚》のケルビーノ、《コシ・ファン・トゥッテ》のドラベッラ、《皇帝ティートの慈悲》のセスト、《イドメネオ》のイダマンテなどを歌っているが、一番のあたり役とされるのは、リヒャルト・シュトラウス《ばらの騎士》のオクタヴィアンだろう。

2008/09年シーズンは、まずアン・デア・ウィーン劇場でヘンデル《アリオダンテ》の表題役を歌い、ウィグモア・ホール(ロンドン)でリサイタルを開いたほか、2008年6月にルネ・フレミングとの共演で初めて歌ったリヒャルト・シュトラウス《カプリッチョ》のクレロン役で再びウィーン国立歌劇場の舞台に立っている。今後は、ザルツブルク・イースター音楽祭ではサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とヴァイル《七つの大罪》を共演するほか、2009年4月にアメリカおよびカナダを再訪し、ナパ、バークリー、ヴァンクーヴァー、フィラデルフィア、ニューヨークのカーネギー・ホールで、マルコム・マティノー(ピアノ)とリサイタルを行う。また、ブライトン、バーミンガム、ブラウンシュヴァイク、ロンドン(バービカン・ホール)などヨーロッパ各地で、エンシェント室内管弦楽団の演奏会形式によるヘンデル《アリアンナ》に出演する。2009年5月にベルリンで、クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルとシューベルト《ロザムンデ》(抜粋)を共演し、ハンブルク、ロンドン、パリ、ウィーンで、クラングフォルム・ウィーンと演奏会形式によるヴァイル《三文オペラ》を共演する。

ザルツブルクに生まれ、モーツァルテウム音楽大学でピアノを学ぶ。ザルツブルク音楽ギムナジウムを卒業後、1984年よりウィーン国立音楽大学でゲアハルト・カーリーと故ヴァルター・ベリー(バリトン)に声楽を学ぶ傍ら、打楽器も学ぶ。本拠地とするウィーン国立歌劇場での功績が高く評価され、2007年6月にオーストリア政府より宮廷歌手の称号を授与される。ザルツブルクのモーツァルテウム音楽大学で教鞭も執る。ウィーン在住。


ロザリンド・プロウライト

ゲルトルート(母親):ロザリンド・プロウライト(メゾ・ソプラノ)

ロザリンド・プロウライトは、イギリスを代表するオペラ歌手の一人で、オペラへの貢献を称え、2007年に女王より大英帝国勲章を授与された。

世界の主要歌劇場のほぼすべてに出演しており、ロイヤル・オペラ・ハウス、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、パリ、ハンブルク、フランクフルト、ミュンヘン、ベルリン、ウィーン国立歌劇場、アテネ、メトロポリタン歌劇場、サンフランシスコ、ダラス、ヒューストン、サンディエゴ、カーネギー・ホール、ミラノ・スカラ座、ヴェローナ、フィレンツェ、フェニーチェ座、バルセロナ、ブエノスアイレス、サンティアゴ(チリ)で歌っている。これまでに「三大テノール」と共演。

録音は、「オペラ・イン・イングリッシュ」シリーズ(Chandos)の《マリア・ストゥアルダ》、《オテロ》、《アイーダ》、《ヘンゼルとグレーテル》のほか、《エリヤ》(Chandos)、《ヴェスタの巫女》(Orfeo)、《ホフマン物語》(EMI)、マーラー《交響曲第2番》(ドイツ・グラモフォン)など。

世界の主要オーケストラと共演しており、故ジェフリー・パーソンズとともに二十以上の音楽祭でリサイタルを行っているほか、女優としても活躍している。

2007/08年シーズンは、ロイヤル・オペラ・ハウスの《ニーベルングの指輪》チクルス、メトロポリタン歌劇場の《ヘンゼルとグレーテル》(ゲルトルート)、パリ・オペラ座の《とらわれ人》、パレルモ・マッシモ劇場の《修道女アンジェリカ》、BBCプロムスのヤナーチェク《運命》に出演した。

2008/09年シーズンは、シアトル・オペラで《エレクトラ》のクリテムネストラを初めて歌い、グルベンキアン管弦楽団(リスボン)の演奏会形式による上演でも同役を歌った。


ウォルフガング・ホルツマイアー
Photo by wild+team

ペーター(父親):ウォルフガング・ホルツマイアー(バリトン)

オーストリア、フェックラーブルックに生まれ、ウィーン国立音楽大学でヒルデ・レッセル=マイダンに声楽を、エリク・ヴェルバにリートを学ぶ。

ロンドン、リスボン、ニューヨーク、ワシントン、リソール音楽祭(ノルウェー)、バース音楽祭(イギリス)、メニューイン音楽祭(スイス)、ブレゲンツ音楽祭、ケルンテンの夏音楽祭(オーストリア)など世界各地でリサイタルを行っており、2008年から2009年にかけてロンドン、ニューヨーク、ワシントン、サウザンプトン、ハーグ、ザルツブルク、グラーツ、リンツなどで舞台に立つ。イギリス出身のイモジェン・クーパーをはじめ、ティル・フェルナー、ラルス・フォークト、クリスチャン・ツァハリアス、最近ではアンドレアス・ヘフリガーなど、一流のピアノ伴奏者と共演している。

オペラの舞台でも活躍しており、最近では、ダラスでグレイム・ジェンキンズ指揮《魔笛》(パパゲーノ)、シアトルでアッシャー・フィッシュ指揮、香港でエド・デ・ワールト指揮《ばらの騎士》(ファーニナル)、リヨンでウィリアム・クリスティ指揮、トロントでリチャード・ブラッドショウ指揮《コシ・ファン・トゥッテ》(ドン・アルフォンソ)、マドリッドでヘスス・ロペス=コボス指揮《ナクソス島のアリアドネ》(音楽教師)、エアフルトでグガバウアー指揮《タンホイザー》(ヴォルフラム)、アンコーナでヒンデミット《今日のニュース》(エドゥアルト)、ダラスで《こうもり》(アイゼンシュタイン)に出演。今後は、トロントのブリテン《真夏の夜の夢》(ディミートリアス)に出演を予定している。

コンサートへの出演も多く、ヨーロッパおよびアメリカの一流オーケストラと共演している。これまでに、ブロムシュテット、ブーレーズ、シャイー、フリューベック・デ・ブルゴス、ハイティンク、アーノンクール、クライツベルク、ノリントン、小澤征爾など、世界的な指揮者と共演。ヒコックス指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団によるブリテン《戦争レクイエム》に出演しているほか、ジョルダン指揮ウィーン交響楽団とハイドン《天地創造》(アダム)にも出演を予定している。

数多くの録音があり、好評を博している。ヘルベルト・ブロムシュテット指揮、ブラームス《ドイツ・レクイエム》はグラミー賞を受賞している。クルシェネク、ミットラー、ツァイスルなど、迫害を受けた作曲家の作品、特に歌曲を、積極的に録音しており(ORF、CPO)、テレジン強制収容所に送られた作曲家の作品を集めた録音を近日リリース予定である(Bridge Records)。

1998年よりザルツブルク・モーツァルテウムでリートを教えているほか、ヨーロッパや北米でマスタークラスも開講。英国王立音楽大学(ロンドン)の特別研究員であり、客員教授も務める。


グラハム・クラーク

魔女:グラハム・クラーク(テノール)

世界で最も人気の高いテノールの一人、グラハム・クラークは、ワーグナーやヤナーチェク作品の解釈に定評があり、国際的にも高く評価される。また、数多くの現代オペラや古典作品への出演でも注目される。

2007/08年シーズンは、ルツェルン音楽祭の演奏会形式による《ラインの黄金》(ミーメ)でバンベルク交響楽団と共演し、バルセロナ・リセウ劇場の《エレクトラ》(エギスト)、イングリッシュ・ナショナル・オペラのバートウィッスル《パンチとジュディ》(弁護士)、ウェールズ・ナショナル・オペラの《ヘンゼルとグレーテル》(魔女)に出演。

バイロイト、ロンドン、パリ、ニューヨーク、シカゴ、ベルリン、東京、アムステルダムなどでワーグナー《ニーベルングの指環》のミーメを歌い、サンフランシスコで《マクロプロス事件》、《ヘンゼルとグレーテル》(魔女)、リゲティ《グラン・マカーブル》、ロイヤル・オペラ・ハウスで《ヴォツェック》、《パレストリーナ》、《ビリー・バッド》、ザルツブルクで《ルル》と《グラン・マカーブル》の世界初演、アムステルダムおよびベルリンで《マクロプロス事件》、パリ・オペラ座(バスティーユ)で《ナクソス島のアリアドネ》およびマティアス・ピンシャー《L'Espace Dernier》の世界初演に出演している。

イギリスのランカシャーに生まれ、ラフバラ大学で体育およびレクリエーション・マネジメントの学位を取得。英国スポーツ協会に勤務した後、1975年に歌手としてスコットランド歌劇場にデビューした。1978年から1985年までイングリッシュ・ナショナル・オペラに所属し、オペラ・ノースやウェールズ・ナショナル・オペラで歌った。オペラ舞台における功績を称えて三回ノミネートされ、1986年にはブゾーニ《ファウスト博士》のメフィストフェレスで名誉あるオリヴィエ賞を受賞。ケルンWDR交響楽団との共演によるリヒャルト・シュトラウス《エレクトラ》をはじめ、フィリップス、デッカ、EMI、Erato、テルデックなどで録音しており、メトロポリタン歌劇場のリンデマン・ヤング・アーティスト・ディベロップメント・プログラムでは後進の指導にもあたった。多数の映像作品に出演しており、メトロポリタン歌劇場の《ヴェルサイユの幽霊》、バイロイト音楽祭の《ニュルンベルクのマイスタージンガー》、《さまよえるオランダ人》、1992年の《ニーベルングの指輪》などがリリースされている。


ジェニファー・ウェルチ=バビッジ

眠りの精/露の精:ジェニファー・ウェルチ=バビッジ(ソプラノ)

完璧な歌唱と演技力で、国際的に高く評価されるアメリカ出身のソプラノ、ジェニファー・ウェルチ=バビッジ。鮮やかな歌声とテクニック、舞台映えする天性の存在感で、ドラマティックな舞台も喜劇もこなす。最近の舞台で『オペラ・ニュース』誌に、「魅惑的な侍女を演じたウェルチ=バビッジ。生き生きとした美声は、輝く銀色に縁取られ、咲き誇る花のように華やか。舞台を好きでたまらないことが伝わる好演」と評された。

メトロポリタン歌劇場への出演も多く、《フィデリオ》のマルツェリーネなどを歌っている。最近では、ニューヨーク・シティ・オペラ、オペラ・コロラド、セントルイス・オペラ・シアター、グリーンスボロ・オペラ・カンパニーで《ランメルモールのルチア》の表題役を歌い、好評を博した。サンフランシスコ・オペラに《後宮からの誘拐》のブロントヒェンでデビューし、その後、《こうもり》(アデーレ)にも出演。小澤征爾音楽塾でもアデーレを歌い、日本デビューを飾った。一流指揮者との共演も多く、これまでにジェームス・コンロン、ワレリー・ゲルギエフ、チャールズ・マッケラスなどと共演。

最近のコンサート出演は、サンフランシスコ交響楽団のマーラー《交響曲第8番》および《キャンディード》(クネゴンデ)、ナッシュヴィル交響楽団のマーラー《交響曲第2番》、ボストン・バロックのヘンデル《メサイヤ》など。また、カーネギー・ホールでジェームス・レヴァイン指揮メトロポリタン歌劇場チェンバー・アンサンブルとの共演で、ベルク《ルル》組曲およびアントン・ヴェーベルンの歌曲集を歌っている。

受賞歴も多く、2001年にARIA賞とリチャード・タッカー財団の助成金を獲得したほか、1997年春にメトロポリタン歌劇場ナショナル・カウンシル・オーディションに合格し、同歌劇場のリンデマン・ヤング・アーティスト・ディベロップメント・プログラムに参加。リチャード・タッカー財団よりサラ・タッカー奨学金、ウィリアム・マテウス・サリヴァン財団より奨学金を授与されている。

ノース・キャロライナ州オーランダー出身。ノース・キャロライナ大学芸術学校で声楽の修士号を取得し、現在はユタ大学で教鞭を執る。


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